北極圏

ロイ・ガリッツ

Roie Galitz - Wildlife Photography - Gitzo Ambassador

ROIE GALITZ(ロイ・ガリッツ)

Israel

自然と写真への熱い情熱を持つロイ・ガリッツは、冒険好きな野生動物の写真家として、秘境を旅し、自然界に生きるめったに見ることができない動物を撮影します。

アンバサダーのプロフィール


どこに行った? 北極圏

私は、ここにご紹介した写真、そしてさまざまなメディア上で見かけるさらに多くの写真が、私たちが今こうしている間に、ここから遠くない場所で、何が起きているかを知る手がかりになると信じています。 人々が私の写真を見るとき、私は彼らの目を覗き込みます。私の写真を見ることで、彼らの表情に変化が現れたなら、それは私にとって無上の喜びです。 そうして、たとえ一人でも目を輝かせている人がいたなら、それは、そこにつながりができたということです。その人はもう、貴重な野生生物や自然を守る素晴らしい冒険の仲間なのです。

 

私は、受賞経験もある野生動物写真家、ロイ・ガリッツです。ニコン、DJI、Wix、グリーンピース・アークティック、グリーンピース・アンタークティックの大使を務めています。
私は10年以上に渡って地球上の野生生物を探索・記録してきました。私の心に最も響いた被写体の1つは、今世紀の終わりには絶滅すると予想されているホッキョクグマです。
その個体の大部分は、2050年、あるいはそれ以前に地球上から消えてしまうかもしれません。私は、写真の力を利用して、北極圏とそこに住む原生動物が直面している危機に、人々の意識を向けさせることを使命としてきました。

北極圏は、私たちの生態系の重要な一部です。北極圏は、地球規模の気候と海面上昇のバランスを取るうえで重要な役割を果たしています。北極圏の温暖化は、世界中の社会に直接影響を及ぼします。
何億人もの人々が、洪水の危険性のある沿岸地域に住んでおり、ひとたび洪水が起きると、多くのコミュニティが移住を余儀なくされ、食料を手に入れることができなくなり、さらには飢餓の危機に瀕します。
私たちの運命は、決して北極と切り離すことはできません。ホッキョクグマを守ることは自分自身を守ることなのです。

私はつい最近、地球上で私の大好きな場所の1つに行ってきたばかりです。それは、北極に近いスヴァールバルという場所です。
不思議な魔法の国、信じられないほど野生動物が豊富で、絶滅の危機に瀕している動物を野生の生息地において記録し、いま彼らの目の前にある脅威に人々の意識を向けさせる、という私の人生の目標を追求するうえで理想的な場所です。
人間の存在から何マイルも離れ、世界で最も厳しい環境の中で、長く、苛酷な探索を行ってきました。

私の撮影機材は、我が子を守ろうとする母熊から私を守ってはくれないかもしれません。 ですが、それでも私は、私のカメラを安全に保持するため、頼れるサポートソリューションを選びます。

 

スヴァールバルへの旅の途中、さんざん待たされた末にようやく私が待ち望んでいた瞬間が訪れました。母親とその子熊が、まるでマーチングバンドのように私に向かってきたのです。
私は、高鳴る鼓動にリズムを合わせるかのようにシャッターを切りはじめ、それがあまりに近づきすぎて私の身に危険が迫るまで、この美しい生き物を撮影し続けました。
野生動物写真家は、時折、撮影機材が、野外での危険から自分の身を守る一種の盾であるかのような錯覚に陥ることがあります。
しかし、それはあくまで幻想です。私は機材を置いてすぐに退却しました。そして、それは、ホッキョクグマも写真を楽しむことが明らかになった瞬間でもありました。

優れた三脚は、人々を惹きつける北極の写真や動画を完成させるうえで必要不可欠です。ここ5年間、私は、ジッツオシステマティックカーボン三脚3型4段ロングを愛用しています。
私はこれをスノーモービルの後部にバンジーコードで括り付けています。脚を開くだけで、撮影の準備が整います。
私は可能なかぎり低い位置で撮影をするのが好きなので、脚を最大まで広げ、雪面から数センチ上の位置で撮影します。脚を雪の中に埋めると、さらに低い位置で撮影でき、安定性も増します。

三脚を設置したら、そこに私の愛機、Nikon D850(グリップ付き)とNikon 600mm F/4Eレンズ(時に1.4倍テレコン付き)をマウントします。
このような低温状態での撮影における問題の1つは、低温になるほどフルード雲台のグリースが硬くなることです。そのため、撮影を行う前に雲台をぐりぐり動かして温め、スムーズに動くようにする事が必要です。

冬のプロジェクトで私が撮影した写真は、数えきれないほど多くの雑誌に掲載され、数多くの賞を受賞しています。また、動画は、BBCの映画「スノーベアーズ」ほか、多くのテレビ番組で取り上げられています。

 

私がいつもの最も低い位置より高い位置で撮影するとしたら、その理由は2つだけです。1つは雪が視界を邪魔している場合、もう1つは「陽炎」です。
陽炎は私が最も嫌うものの1つです。陽炎とは、地面から立ち上る空気の乱れによって像がぼやける現象です。これが生じた場合、その影響を減らすため、カメラを少し高い位置に設置しなければなりません。

夏季にはまた別のトラブルがあります。ボートやゾディアックボートから(ステディカムやシネフレックスシステムなしに)撮影する場合、安定したショットを得ることは非常に困難です。
この問題に対処するには、ボートに乗ったまま、三脚を水の中に設置する必要があります。
幸いなことに、私のジッツオは、1メートル以上水に浸かっても撮影機材を安全に保持することができ、私が求めていた完全に安定した撮影をするうえで大いに役立ちました。

北極圏での野生生物の撮影は、極寒の気温、重い撮影機材、吹き荒れる風、そして、静止画や動画を撮影している間、長時間外気にさらされること、といった具合に、常に困難を伴います。
そんなとき、あなたの機材を確実に保持してくれる頼れる相棒がいれば安心です。

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