妥協のない安全性への取り組み
UNI安全耐荷重規格により安全性がさらに向上
UNI/PdR 105:2021は、耐荷重測定に関する公開規格です。耐荷重測定法の標準化によって、より安全に機材を使用できるようになることが期待されています。
安全耐荷重の意義
市場には、メーカー独自の定義による三脚の性能評価が数多く存在します。たとえば最大耐荷重。積載可能な機材の重量の最大値を、最大耐荷重として表示しているメーカーも見受けられますが、それだけではすべての機能を安全に使用できることが保証されている耐荷重が分からないだけでなく、過度な荷重が可動部の摩耗による劣化を早め、製品寿命を縮めてしまう可能性さえあります。一方、安全耐荷重では、三脚(雲台、一脚も同様)が、将来にわたってすべての機能を安全に使用できる最大荷重を定義しており、機材の保護という視点を含めた安全係数も考慮したものになっています。
試験と分析によって仕様が決まる安全耐荷重UNI/PdR 105:2021は、同時に次の条件も満足していることを意味します。
運台
積載カメラは、仕様の範囲内の重量であれば、雲台の可動範囲内において雲台から決して脱落してはならない。また雲台は、その可動範囲内であればどの位置でも確実に固定できる。
三脚
積載カメラの重量が仕様の範囲内であれば、機材の荷重によって各脚やセンターポール、スパイダー部の機能が損なわれてはならない。また、ロック機構は確実に固定できなければならない。
一脚
積載カメラの重量が仕様の範囲内であれば、機材の荷重によって脚の機能が損なわれてはならない。また、ロック機構は確実に固定できなければならない。
UNI(イタリア規格協会)は、一世紀以上にわたって規格の標準化に貢献しています
リファレンスプラクティスUNI/PdR 105:2021は、CENおよびISOのメンバーボディであり、イタリアの標準化機関として国際的に認知されているUNI(Ente Nazionale Italiano di Unificazione)が発行したものです。UNIは、消費者および環境の保護、社会経済システムの効率化と有効性改善のための規格とベストプラクティスの策定、公開、および推進を委託されている機関です。
製品の仕様や機能に変更はありません。今回見直すのはUNI/PdR 105:2021に準じた試験手順と結果分析の方法です。移行期間中は、製品ページで最大耐荷重と安全耐荷重UNI/PdR 105:2021の2つの仕様を表記します。
2.リファレンスプラクティスUNI/PdR 105:2021に関する詳細な情報はどこで閲覧できますか?
次のリンク先で詳細情報の閲覧やファイルの取得が可能です。 UNI website
3.現在の仕様から安全耐荷重UNI/PdRを算出することは可能ですか?
それはできません。安全耐荷重UNI/PdR 105:2021は、実験室レベルの環境で実施する厳密な試験の結果から導き出されるものであるとともに、いくつものパラメータが考慮されていることから、単純な計算式に置き換えたり、自宅での測定などで確認することはできません。
4.製品ページに記載されている最大耐荷重と安全耐荷重UNI/PdR 105:2021の違いは何ですか?
最大耐荷重は、ジッツオ独自の試験によって導いた耐荷重の仕様で、従来から使用してきた方式です。当面の間はこの仕様も製品ページに併記します。
安全耐荷重UNI/PdR 105:2021は新しい規格に準拠した耐荷重で、現行製品と新製品の両方で使用していきます。
5.ジッツオ製品を所有しているのですが、どちらの値を参照すればよいですか?
Gitzo.comにてお持ちのジッツオ製品の品番を入力し、製品ページにアクセスしてください。
安全耐荷重UNI/PdR 105:2021の記載があれば、その値を参照してください。
製品ページが見つからない場合、または製品ページに安全耐荷重UNI/PdR 105:2021の記載がない場合は、ご購入時の耐荷重仕様を参照ください。ジッツオは常にお客様と機器の安全を第一に考え、十分な試験を実施し、製品の性能を公表しています。